相も変わらず「日々結線」

金田式IVC (No. 218収録)

もともと、金田教徒と勝手に自認して、作例と失敗例を書き連ね始めたのが、WEBのきっかけだったのだが、今や稼働する金田式デバイスは、電流伝送DACとI(電流)/V(電圧)コンバータの2機のみだ。嗚呼。

脇役ながらDACとともに活躍するこのIVCを紹介してみたい。

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 回路は、MJ無線と実験誌 2012年3月号に掲載された「改良型マルチアンプ用」IVCである。

金田明彦先生が電流伝送方式になだれ込む中、金田教徒としては、何ら迷わずそれに追随するのがその務めとはいうものの、パワーアンプの熱暴走&自壊に懲りた私は、全システムを金田式で揃えるのではなく、リスクヘッジをしようと考えた。

するってぇと、どこかで通常の電圧伝送に切り替える必要があり、そのために作成したのがこのIVCである。

部品数も少なく、+-4.8Vで動作するというのもシンプルでよい。ほぼ手持ち部品で製作ができた。

実は、本年、本気でUR22mkIIでのライブ音源に取り組むにあたり、RCAピンジャックの交換(スーパートロン)と出力ケーブルのMOGAMI2497化そして乾電池BOXの電極に圧着端子(無酸素銅)の採用と、気持ちグレードアップをした。それが若干わかるのが下の写真。

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 電流伝送は並行して入力を接続可能なので、DIN端子を二つ設けている。

ケースはずいぶん前にヘッドホンアンプ(今は自作USB DACに組み込み済)を収めていたものを流用している。

PCM2702 USB-DAC

消費電力も少なくて、電池はずいぶんまえのものをずっと使っている。

ただ、昨今、金田式電流伝送プリアンプ/DACともラインアンプモジュールを内蔵する設計に移行しており、手持ちのDACもヘッドホンIVCを組み込み、ヘッドホン出力と1KΩ抵抗を介した電流出力を合わせもつものに改変予定をしている。

先々どこまで実用するかは不透明だが、現状重宝しているのは紛れもない事実だ。