Audacityでアナログレコード音源のノイズとり!
アナログレコードをデジタイズして音源ライブラリ化するまえに、PC上でノイズの除去をする。デジタイズ前にレコードのクリーニングはするものの、完全にはノイズがとりきれないので、これをPC上で加工するのだ。
もっとも、スピーカーで聴く分には十分なレベルだが、ヘッドホンで聴く場合、やはり気になる。CD音源に慣れたせいもあろう。
ここに使うソフトはAudacity。有名なフリーの音声ファイルエディタである。
インストール方法や、基本的な使用方法については、分かりやすいサイトがたくさんあるので(私自身そこでお勉強するレベルなので)、そちらをご覧いただきたい。
さて、Audacityには、ノイズ除去機能が備わっている。
- クリックノイズ(プチッというやつ)の除去
- ノイズ(ハム音とか連続する雑音)の除去
いずれも、閾値を設定したり、ノイズをサンプリングすれば、あとは自動除去する機能なのだが、私はアナログレコードからのデジタル音源づくりには使わない。結構、減温を崩してしまうのだ。
それでやっているのが、手動の「修復」。
Audacity上で再生し、ノイズがでたら、その周辺でノイズを探して、ノイズの箇所のみ修復するというやり方だ。
詳細を解説しようと思ったが、丁寧な解説サイトがあったので、そこをご紹介。
それだけでは、あまりに芸がないので私なりのTips(?)をいくつか。
- 曲間はAudacityの無音化ツールを使って綺麗にする。
- 「ノイズが聞こえたら、」停止し、結構さかのぼって画面をクリック(確認のスタート位置決め)
- 画面を拡大(Ctl+マウスホイール)。点線になる一歩手前くらいまでやるのがよい。
- 手送り(Shift+マウスホイール)でノイズを確認する。
- ノイズが目視できなければ、潔く諦める。激しい部分は、なかなか音楽とノイズが正直見分けられないこともある。
ノイズのサンプルは以下のような感じ(一番右だけ拡大比率が異なる)。
修正の前後は、こんな感じ。
文字で書くのは、まだ簡単だけど、実際にこの方法をやるのはかなり手間。
すごく時間がかかる。昔マンガで読んだ潜水艦のソナーマンがノイズをとっている姿が思い浮かぶ。
だから、デジタイズ前のアナログレコードをきっちりクリーニングして、そもそものノイズを減らしておくことの大切さがよくわかる感じだ。まだまだ、自分はクリーニングが甘いので精進せねばならない(笑)。
でも、この方法でノイズをとると、ほんとにきれいな音になるから、やめられない。