聖地巡礼
聖地といっても「大洗」ではない。(爆)
そこは千葉県館山市。
千葉県館山と言えば、「2色ハンバーグ」
カレー粉の香りが食欲をかきたてる玉ねぎ&野菜いため。
外側に心地よい歯ごたえをもたせつつ中がソフトなハンバーグ。
十分炒められて甘さと刺激がほどよくバランスされた玉ねぎソース。
これは、おいしい。いける。
「ここの音はいいね。」と娘が言う。
それはそうだ。ここは、レストランコンコルド。Direct Heatingの聖地である。
美味しいハンバーグを食しながら、心地よい音楽に浸る。
家族の会話も楽しみつつも、その場を音楽が満たしている。
食事を終えて、マスターに声をかけてカウンター席に座らせてもらう。
数々のアンプを眺めながら、また音楽に浸る。
「僕は、ヌケがよくて、疲れない音を目指しているんだ。」
そうだ。それだ!
「せっかくだから、レコードをかけよう」とマスター。
常連のお客様がお帰りになって、うちの家族だけになったところでのサービス?
カウンターの後ろの家具の扉を開けると、そこにはレコードプレーヤー。
今度は、ALTEC A5の出番だ。
「まるで、そこで人が歌っているみたい。」と妻も言う。
良質な音楽が店内を満たしていく。
モノラル再生?そんなの関係ない。誰がスピーカーは、複数要るなんて決めたんだ?
ここに来ればわかる。音楽ととも暮らすということがどういうことかを。
「みんな、よく勘違いするんだけれども、僕の本職はこっち(料理人)。アンプづくりより料理のほうが全然難しいんだよ。理屈どおりいかないし、日々研究。」
「でも、これ(真空管アンプ)があったから、多くの人がこの店を訪れてくれて、長くこの店をやってこれたんだ。」
マスターもわきに座っていろいろ楽しい話を聞かせてくれる。いつの間にか娘と盛り上がっているし。
「お父さん(私)は、アンプつくらないの?」
いえいえ、金田教徒の端くれながらも、パワーアンプ崩壊後、ここ何年も本格製作から離れておりまして。。。
「金田先生とは、昔、一緒に視聴会もやったよ。理論派ですごいよね。MJ執筆者の中では数少ない話をしたことがある人なんだよね。」
はい。お二人ともすごいアンプを御創りになる。
だから、多くの信徒を生みだしているのだ。
「また、アンプを作りなよ。」
はい。そうします。
でも、佐久間式の真空管アンプ自体は、作ることは無いと思う。
我が家・ライフスタイル・現行機器の中に佐久間式アンプが収まる姿がイメージできないのだ。
しかし、2018年2月28日に、ここコンコルドで体験したことは、今後の私のオーディオライフに大きな影響を与えていくことは間違いない。
そして、もう一つ、間違いないのは、
美味しいハンバーグ、心地よい音楽、素敵な佐久間ご夫妻に会うために、再びここを訪れるであろうということだ。
美味しいハンバーグ・素敵な音楽。ごちそうさまでした。